強い苗を育て、丁寧な土づくりを徹底する。
美味しい(あまい)ネギを育てる上で、苗はとても大切です。そして、緑肥で地力を上げて、有機栽培でふかふかの土を作る。丁寧に作りあげた土に強い苗を植える。苗作りと土づくりに手間をかけた分、ネギ本来の生命力で育ち、自然と減農薬にも繋がります。
美味しい(あまい)ネギが育む
「1.土づくり・2.苗づくり・3.適時適作」
1.土づくり 緑肥・有機肥料で微生物と共生
緑肥を育てることは、窒素・リン酸・カリなどの塩基バランスを整えます。育った緑肥の上草を年に数回ほど刈り取り、枯草を土に蒔くことで微生物(有用菌)の餌となります。結果、地力の上がったフカフカの土が出来上がります。
ネギの大敵は酸欠と水です。根が酸欠になればネギは枯れます。フカフカの土によってネギの根っこに一番必要な酸素を送ります。
また、ネギは大雨等によって長時間、水に浸かると傷みが生じます。当園のある津市雲出町は、海が近く砂地であるため水はけが良く「ネギ作り」に適しています。
当園では、三重県鳥羽市の牡蠣殻石灰「しおさい」を土壌改良材として使用しています。牡蠣殻石灰を土壌に撒くことで、酸性に傾いたPHをアルカリ性へと緩やかに戻します。また、土が硬くなる苦土石灰に対して牡蠣殻石灰は土をフカフカにします。そのため、微生物が活動しやすい土壌となります。
2.苗づくり 虫や病気を防ぎ、減農薬に繋がる
しっかりとした苗づくりに手間暇をかけることは、虫や病気対策となります。強い苗のネギは、硬い葉をまとい育ちます。葉が硬ければ、虫は食べやすい植物を求めて移動します。結果、当園のネギは虫がつかず病気になりにくく、農薬も減るという仕組みとなっています。
3.適時適作 自然に向き合い迅速に動く姿勢
適切な時に、いかに適した作業ができるか。例えば、雑草が生えてしまっていたら既に作業が遅れています。自然に向き合い続け、予定をしていた作業が滞らないよう日々、心がけています。
種から収穫までの様子
白ネギの播種から収穫までの期間は約6ヶ月です。
きたざわ農園では10月・12月・3月・5月・7月の年5回の定植を行っています。※.2023年9月現在